6月16日(火)営業時間 10:00~18:00
mozu cymbals
昨日、顧客様にご来店いただき、『Craviotto Mahogany 14×5.5』のご予約をいただきました。
音響特性に優れた厳選素材であるマホガニー(現在は絶滅危惧種に指定)を使用。高価ではありますが、上品な音立ち、豊かな音圧、そしてどこか懐かしくヴィンテージを思わせる優れた響きを醸し出すことができる最高峰のスネアです。周囲から羨望の眼差しを受けることは間違いありません。これからどんどん叩き込んで、オーナー様の手で育て上げていってほしい名機ですね。
最近は和太鼓の製法を流用した「厚いシェル(ブロックシェル等)」も人気がありますが、このあたりは好みの分かれるところです。 かつて友人がアメリカから帰国した折に、現地で購入された『Brady』のスネアを半年ほどお預かりし、叩かせていただいたことがありました。当時は私自身が『Sonor Lite』を所有していたため音の違いが明確で、「あらゆる面でSonorの方が優れている」と(あくまで私見ですが)ずっと思っていました。当時はそれほど高価な価格帯ではなかった記憶がありますが、最近はかなり高騰しているようです。時の流れとともに、自分の中での楽器に対する評価や感覚も少しずつ移り変わっているのを感じます。
シンバルの音についても、自然と音楽に馴染むピッチやサウンドを持つものに出会うのは本当に難しいことだと常々思っています。 しかし、奏者の方によってはそこをあまり気にされないケースも見受けられます。たとえば、ピアノの調律やギターのチューニングが合っていないときの不快な不協和音。私はあれがどうしても耐えられません。人一倍、音へのこだわりが強いのだと思います。
シンバル単体の音はもちろん、ドラムセット全体のピッチのマッチング、そしてそのチューニングが演奏する音楽に合っているか。最低限、そこはチェックされることを強くお勧めいたします。著名なプロドラマーでも、時にピッチが合っていないまま演奏されているのを見かけることがあります。「テクニックでカバーできる」とお考えの傾向もあるのかもしれません。 よく伝説的に「トニー(・ウィリアムス)はどんな楽器でも鳴らしきる」と語られますが、もちろんカバーできる部分はあるにせよ、彼はそもそも「音程の合っていない楽器は選ばないし、使わない」という意識があったのではないかと私は感じています。
最近では、チューニングメーターを使ってしっかりと音合わせをすることも必須ではないかと感じている今日この頃です。
私は当店のスタジオで音源を鳴らしながらシンバルやドラムのチューニングを合わせる際、案外、低めに落ち着くことが多いです。実際に録音(音撮り)してみると、叩いている本人が「少し低いかな」と感じていても、客観的には丁度良い響きになっていることが多々あります。 「ジャズ=ハイピッチ」とは限らない。これも一つの私見ですが、そう実感しています。
mozu cymbals オフィシャルサイト https://www.cymbals.mozu.shop mozu cymbals 店主

